作品紹介

今もっとも注目を集める介護施設「あおいけあ」。
そこは人生を豊かに生きるためのヒントにあふれていた。

神奈川県藤沢市にある「あおいけあ」は、国内外からの視察や取材が後を絶たない、今もっとも注目を集める介護施設です。施設は常に、利用者や介護スタッフの笑い声で溢れ、訪れた誰もが「ここで過ごしたい」「ここで働きたい」と言います。その人らしい生活を送れるよう支える自立支援ケアは、あおいけあ流として多方面に影響を与えています。
また、自主上映会が1年間で800回以上開催されるなど全国各地で話題を呼んでいる映画「ケアニン~あなたでよかった~」のモデル施設にもなっています

認知症になったって、料理も、子守りも、恋もする。

本作は、プロデューサーから「すごい施設があるからドキュメンタリーを撮ってくれないか」と依頼された″僕″(監督)が、カメラを片手に1年間密着。介護にまったく馴染みのない若手ドキュメンタリー監督が、人生を謳歌している認知症のお年寄りたちの姿に驚きながらも、話題の介護施設のウラやオモテ、その秘密も明らかにしていきます。
ナレーションは、「ケアニン」で主人公の新人介護福祉士・大森圭役を好演した戸塚純貴が務めます。「ケアニン」の撮影前には実際に「あおいけあ」を訪れ利用者と過ごし、あおいけあ流を体験。そんな自身の経験を活かしたナレーションは、観るものに温かく爽やかな印象を与えます。監督は、ドキュメンタリー『ヘイトスピーチ』(15)が全国公開され、「ケアニン」ではメイキングディレクターを担当した佐々木航弥が務めています。映画のモデル施設に1年間密着取材を敢行した本作は、まさに「リアル版ケアニン」と言えます。

あらすじ

認知症になったら、人生終わりだと思ってた。

介護施設に来るのもほぼ初めてだし、認知症の人と話したこともない僕がここのドキュメンタリーなんて撮れるのだろうか。
初めはこの施設のすごさを見つけるために特別な何かを探すことばかりしていた。しかし、1年が経つ頃には僕の中で何かが変わり始めていた…
笑顔あふれるお年寄りたち、そしてケアニンと僕のかけがえのない1年間の記録――